「抜け毛が増えてから、牧草の減りが遅い」「おやつは食べるけれど、いつものごはんを残す」。うさぎの換毛期に食欲が落ちると、毛を飲み込んだせいだろうと考えたくなるかもしれません。しかし、換毛中というだけで食欲低下の原因は分かりません。普段との違いに気づいたら、速やかに獣医師へ相談しましょう。
この記事は一般的な情報で、病気の診断や治療を目的としていません。原因の判断、診断・治療、受診の必要性、食事の調整、薬やサプリの使用など、医療的な事項はすべて、うさぎの診療経験がある獣医師へご相談ください。
換毛期の食欲低下を「毛のせい」と判断しない
抜け毛が目立つ日と、食べる量が減った日が重なっていても、その二つだけで原因を結びつけることはできません。「毎年の換毛期にもあったから」と、今回も同じ状態だと判断しないことが大切です。
獣医師には「換毛が原因だと思う」だけでなく、「昨日の夕方は牧草を食べていたが、今朝はほとんど口をつけない」のように、見た事実を伝えます。抜け毛が増えた時期も補足として伝え、原因の判断は獣医師に任せましょう。
「おやつは食べる」「牧草だけ残す」で見落としたくない変化
好物を少し食べたことだけで、食欲が普段どおりに戻ったとは判断できません。食べたかどうかを一括りにせず、牧草・ペレット・普段与えている野菜など、食べ物ごとにいつもとの違いを見ます。
- 牧草:実際に食べている姿を見たか。入れ物の量だけでなく、床に落とした分も区別する。
- ペレット:普段なら食べる分を残していないか。食べ始めても、すぐ離れていないか。
- 好物:少量口にしただけなのか、普段の食事も食べているのか。
確認のためにおやつを繰り返し与えたり、別のフードを次々試したりする必要はありません。食事を変更する前に獣医師へ相談してください。複数のうさぎが暮らしている場合は、食器が空でも誰が食べたか分からないことがあります。無理に追いかけず、その子が食べたのを確認できた範囲を伝えましょう。
換毛期に食欲不振・元気がないときは獣医師へ相談
うさぎが換毛期に食欲不振になった、普段より元気がないと感じたら、換毛が終わるまで待たずに動物病院へ連絡します。食べる量が減った段階でも相談し、「まったく食べなくなってから」と考えないでください。
食べない、うんちが出ない、動きが少ない、うずくまるなどの変化が重なる場合は、速やかに連絡してください。少し食べた、便が少し出たという事実だけで、連絡を取りやめないようにしましょう。
診療時間外なら、うさぎの診療に対応する時間外の病院へ問い合わせます。受診の時期や移動までの対応は獣医師の指示を受け、自己判断で薬を使う、食べ物や水を無理に口へ入れるなどの対応は避けてください。
食べた時刻・物・量の変化を伝える
相談時は、最後に普段どおり食べたのを確認した時刻と、変化に気づいた時刻を分けると、経過を伝えやすくなります。「朝から食べていない」と断定できない場合は、「朝は食べる姿を確認できていない」と伝えて構いません。
「昨夜は牧草とペレットを普段どおり食べた/今朝はペレットを残し、牧草を食べる姿は未確認」のように、食べ物ごとのメモを残します。水、便、動きの変化や、最近の食事変更、使用中の薬も、分かる範囲で添えましょう。

確認できた事実を短く伝え、記録をそろえるために連絡を遅らせないことが大切です。
写真やメモがなくても相談できます。原因を調べ続けるより、まず病院へ連絡し、追加で何を確認すればよいか尋ねましょう。
参考資料
ラビログで食事・動き・換毛を記録する
うさぎの健康管理アプリ「ラビログ」は、ごはん・動き・換毛やメモの記録を通して、その子の「いつも」を振り返るお手伝いをします。食べ物ごとの変化や確認時刻もメモに残すと、獣医師に経過を伝える手がかりになります。
記録や解析は診断・受診判断の代わりではありません。気になる変化はアプリの結果を待たず、獣医師へご相談ください。ラビログでできることもご覧ください。
