盲腸便を食べることは、うさぎにとって大切な消化の一部です。
「ぶどうの房のようなうんちが床に残っている」「うさぎが盲腸便を食べないのはなぜ?」。いつもの丸い粒と違うものを見つけると、心配になりますよね。盲腸便について獣医師へ伝えたい変化を紹介します。

この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を目的としていません。原因の判断、食事の調整、体調やお手入れに関する医療的な事項は、うさぎの診療経験がある獣医師へご相談ください。

うさぎの盲腸便は、食べることで栄養を取り込む便

盲腸便は、盲腸での発酵を経て作られる柔らかい便です。うさぎは通常、出すときに肛門から直接食べ、たんぱく質やビタミンなどを取り込みます。これは栄養を利用するための自然な行動です。

毛づくろいをしているように見え、飼い主が気づかないこともあります。「食べるところを見ていない」だけでは、食べていないとは限りません。床に残っていたか、どのくらいの頻度で見つかるかを区別して伝えましょう。

普通のうんちと盲腸便の違い

トイレでよく見かける普通の硬い便は、丸い粒が一つずつ分かれ、表面が乾いています。盲腸便は、濃い茶色で柔らかく、つやのある小粒が房状にまとまって見えることがあります。においも硬い便より強い傾向があります。

ただし、踏まれたり時間がたったりすると形は変わります。写真や形だけで「盲腸便だから大丈夫」と判断しないでください。水っぽい便との違いは、うさぎのうんちがゆるい|盲腸便との違いと確認したい変化も参考にし、見分けに迷う場合は獣医師へ相談しましょう。

硬く乾いた丸い便と、柔らかくつやのある房状の盲腸便の特徴を、ふうちゃんとともに見比べる水彩イラスト

うさぎが盲腸便を食べない・残すときに考えられること

食事の内容やバランスの影響

牧草をあまり食べず、ペレットや甘いおやつなどに偏った食事では、盲腸便が残ることがあります。ただし、見つけた便だけで食事が原因とは判断できません。

最近変えたフード、おやつの種類と量、牧草の食べぐあいを整理して獣医師へ伝えます。年齢や体の状態で適した食事は異なるため、急にペレットを減らすなどの調整は、獣医師の指示を受けて行いましょう。

お尻に口が届きにくい、動きにくい

体格の変化や、背中・関節などの痛みで体を曲げにくくなると、盲腸便を直接食べにくい場合があります。床から拾って食べる様子や、毛づくろいの変化も相談の手がかりです。

「太ったから」「年をとったから」と決めつけず、普段より動かない、体をひねりにくそうといった事実を獣医師へ伝えてください。無理に体を曲げたり、お尻を持ち上げたりする必要はありません。

口の違和感や体調の変化

口の痛みや体調の変化で食べにくくなる可能性もあります。盲腸便だけを残すのか、牧草やペレットも食べなくなったのかは、分けて確認したい点です。

うさぎが盲腸便を残す状態が繰り返すときは、硬い便が出ていても獣医師へ相談しましょう。「何個までなら問題ない」という一律の基準で受診の要否を決めないことが大切です。

残った盲腸便について、獣医師へ伝えたいこと

見つけた時刻と場所、何回見られたか、食事との時間関係をメモし、掃除の前に写真を残します。複数のうさぎがいる場合は、どの子のものか分からないこともそのまま伝えましょう。

お尻の汚れ、毛づくろいや体の動かし方、最近の体重の記録も、分かる範囲でまとめます。便の持参・保管方法や、汚れの手入れは病院へ確認してください。無理に盲腸便を食べさせたり、自己判断で薬や強制給餌を行ったりせず、対応を獣医師に相談します。

食欲や元気が落ちた、硬い便が減った・出ない、水っぽい便が出る場合は、記録をそろえるために待たず、速やかに動物病院へ連絡しましょう。

参考資料

ラビログで、その子の「いつも」を残す

公開準備中のうさぎの健康管理アプリ「ラビログ」は、うんちの写真や、ごはん・動きなどの毎日の記録を通して、普段の様子を振り返るお手伝いをします。盲腸便が残った日の気づきも、食事や動きの記録と一緒に見返すことで、獣医師へ経過を説明する手がかりになります。

ラビログの記録や解析は診断や受診判断の代わりではありません。気になる変化がある場合は、アプリの結果を待たず獣医師へご相談ください。ラビログでできることもご覧ください。